IT専門調査会社 IDC Japanは、国内自動車駆動用蓄電池市場動向を発表した。これによると2011年上半期(1~6月)の国内自動車駆動用蓄電池市場は、前年同期に比べ44.9%増加し、399億円だった。また、出荷容量は38.2%増加し、648MWh(メガワット時)だった。蓄電池の種類別では、ニッケル水素蓄電池が前年同期に比べ14.3%減少し220億円。これに対し、リチウムイオン蓄電池は前年同期に比べ849.4%増加し179億円だった。これまでの自動車駆動用蓄電池市場の成長を支えてきたニッケル水素蓄電池の需要が東日本大震災によるHV(ハイブリッド自動車)の生産低迷の影響を受けて減少した一方で、2010年末に発売されたEV(電気自動車)の生産が本格化し、リチウムイオン蓄電池の需要を大きく引き上げたことにより、全体として2011年上半期の国内自動車駆動用蓄電池市場の規模は拡大したとIDCではみている。
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