九州大の小江誠司教授(水中触媒化学)の研究グループは、ニッケルと貴金属ルテニウムを組み合わせた新触媒を用いた燃料電池を世界で初めて開発、ドイツの化学会誌「アンゲバンテ・ケミー」(電子版)に12日、掲載された。自動車メーカーが開発にしのぎを削る燃料電池車の試作車には、水素から電子を取り出す触媒に高価な白金が使用されている。新開発の燃料電池は価格が白金の2千分の1以下のニッケルを触媒の主原料とすることで、大幅なコストダウンが期待できるという。
【新技術・電池】九州大、低価格なニッケル主原料の燃料電池を開発
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