【話題・新技術】直接大気回収のCO2を植物工場に供給するシステム=都立大など

東京都立大学、ウシオ電機、大気社は共同で、太陽光などを使って大気中の二酸化炭素(CO2)を高効率・低コストで回収し、適切な濃度の二酸化炭素として植物工場に供給するシステムの開発に着手した。2030年までの事業化を目指す。

東京都立大学は以前に、アミン化合物の一種である「イソホロンジアミン」を用いて大気中の低濃度二酸化炭素を高速で吸収できるDAC(直接大気回収)装置を開発し、60℃程度の温度で吸収した二酸化炭素を最大数%まで濃縮できることを実証した。同装置を、大気社が保有する植物工場に実装し、気候変動対策だけでなく食料対策や豊かな生活を可能にする炭素循環型社会に向けて、研究開発や実証実験を開始する。

直接大気回収のCO2を植物工場に供給するシステム=都立大など(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan)

直接大気回収のCO2を植物工場に供給するシステム=都立大など

Tagged on: ,