【新技術・電池】旭化成、EV電池材料の加工能力2.4倍に 400億円投資

旭化成は31日、セパレーター(絶縁材)を製品に仕上げる塗工工程の能力を2.4倍に増やすと発表した。セパレーターは電気自動車(EV)向け電池の主要部材で、需要が増えている。約400億円を投じて日米韓の3工場に塗工設備を置き、2026年4〜9月期に順次稼働する。

セパレーターはリチウムイオン電池の主要4部材の1つ。湿式と乾式の2種類があり、今回の設備投資はEVで主流となった高容量・安全性が特徴の湿式型だ。膜を生産後、表面にセラミックなどを塗る工程の能力を年約5億平方メートルから約12億平方メートルに高める。塗工の一部は外部業者に委託していたが、内製化を進める。

韓国・平沢市の既存工場で塗工能力を拡大するほか、宮崎県日向市と傘下の米セルガード社がもつ米国工場で新規に塗工を始める。

旭化成、EV電池材料の加工能力2.4倍に 400億円投資(日本経済新聞)

 

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