【提言・次世代モビリティ】脱・温暖化その手法 第49回 ー自動運転の先に来る携帯電話以上の価値ー

前回はレベル4の自動運転を実現しようとしたら、まず道路インフラとして歩車道の完全分離を行なう必要があることと、それの具体策を述べた。自動運転によりもたらされる人々の利便性の大きさと、事故や渋滞が基本的に起こらなくなることの観点から極めて重要である。そして、それを実現するとしたら、電動モビリティシステム専門職大学(モビリティ大学)が開学する山形県飯豊町でまず実証することが重要であるということを述べた。

その結果、自動車社会はどう変わるのだろうか。議論の対象とするのは、車は所有するのかシェアをするのか、車のサイズは今のままなのか変わるのか、速度はどの位で走るのかとしたい。

これらのうち最も大きな変化は車のサイズではないかと考えている。今の車はスポーツカーを除くと4人乗り以上というのが定番である。現実には人はほとんどの場合1人で移動している。すると電話が固定電話であった時代には一家に一台が定番だったが、携帯に変わり一人一台になり、スマホでは複数台持つケースが出てきた。

こう考えると車は自分だけの空間、自分だけの時間を有効に使うための道具になってくると考えるのが自然である。

脱・温暖化その手法 第49回 ー自動運転の先に来る携帯電話以上の価値ー(Motor-Fan.jp)