【話題・次世代モビリティ】トヨタも参戦 次世代車周知に向けたレース活動の現場

燃料電池車、水素燃料車、そしてバイオディーゼル燃料車など、レーシングコースでのバトルだけではなく、展示スペースでも多彩な次世代車が展示されていた。ここは、宮城県のスポーツランド菅生(すごう)で開催された、国内四輪レース「スーパー耐久シリーズ 菅生3時間耐久レース」の現場である。スーパー耐久シリーズの車両規定では量産車、または量産車を大幅に改良したレーシングカーを排気量や搭載するパワートレインなどによって多様なクラス分けが行われる。参加するのは9割近くが、いわゆるジェントルマンドライバーであるアマチュアレーサーで、ほとんどのチームが個人運営、または中規模の場合は日系メーカー系や輸入車メーカー系の販売店が独自に編成したチームだ。そうしたなか、2021年からトヨタが、ドライバー登録名称「モリゾウ」こと豊田 章男社長が自らステアリングを握り、水素燃料をつかうカローラで出場したことをきっかけに、自動車メーカー、バス・トラックメーカー、二輪車メーカーでつくる業界団体の日本自動車工業会として、スーパー耐久を「日本に自動車産業界の次世代を考える場」として活用するようになった。

トヨタも参戦 次世代車周知に向けたレース活動の現場(環境ビジネスオンライン)