国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)は2022年3月15日までに、世界で初めてスキャナーの可動部が一切ない自動運転用のソリッドステートLiDARが開発されたことを発表した。開発したのは、センサー開発などに取り組む株式会社SteraVision(本社:茨城県つくば市/代表取締役社長:上塚尚登)。同社はNEDOの「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」において、2019年12月からLiDARの開発に取り組んでいた。開発した自動運転用ソリッドステートLiDARは、スキャナーの可動部が一切ないだけではなく、ほかのイノベーションも同時に起こしているようだ。例えば、肉眼では確認できない遠方や濃霧・煙などの先を見ると同時に、速度も検出することもできるという。このほか、人間のような「見たいところを必要なだけ見る」という視覚システムも実現したという。NEDOは報道発表で「レベル4とレベル5の自動運転やファクトリー・オートメーション(FA)、ロボティクスシステム、セキュリティなど多くの分野への適用を目指す」としている。(自動運転ラボ)
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