【提言】気鋭のMaaS学者が語る都市の未来

世界で広がるMaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)。日本ではどのように導入され、社会をどう変えていくのか。気鋭の学者、伊藤昌毅・東京大学特任講師に聞いた。

—バス会社など地域の公共交通は総じて経営が苦しい。そうした中で、MaaSが解決策として期待されています。

伊藤昌毅氏:日本の公共交通は長らく、自治体から補助金を受けることをベースに、赤字の路線を維持するという曖昧な仕組みで動いてきました。運賃収入だけでマネタイズできると考えている人は少ない。でも、地域交通には例えば、高齢者の通院の足になることで寝たきりの人をできるだけ少なくするといった、単に交通の枠には収まらない価値があります。MaaSの導入にあたっては、人の移動を見える化し、これら「クロスセクターの効果」をどうあぶり出すかが重要になります。

気鋭のMaaS学者が語る都市の未来(日経ビジネス)

 

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