沖電線は電気自動車(EV)に電気を充電するコネクター(接続器)専用の曲がりやすいケーブルを開発した。内部を通る電線の配置を工夫して他社製品に比べて直径を10%細くしたほか、電気を流す導体部と樹脂製の被覆部をより柔らかい材料にした。曲げやすさを示す「可とう性」が他社品に比べて13%向上し、より小さい力で曲がるためコネクターを手にして操作する時に体が感じる重さは3割軽くなるという。すでに充電器メーカーに採用を働きかけている。EV充電器用ケーブルが硬くて扱いにくいという利用者や充電器メーカーの声を受けて開発した。EVの普及本格化に伴いユーザー層が広がり、使い勝手のよさを求める声が高まることを訴えて充電器への採用を促す。
【新技術】沖電線、曲がりやすいEVケーブルを開発
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