【インプレ・自動運転】まだまだ怖い自動運転

某自動車メーカーで電気自動車の開発に関わっている元部下が、「ゼッタイお勧めなんで試乗してください」とライバルメーカーの製品を勧めるので、最初は気乗りしなかったものの、話題の「自動運転」機能のついた某社の電気自動車に試乗してきた。結論から言うとこれはまだ到底実用レベルとは言えない。ディープラーニングが、とか、それ以前の時点で自動運転システムの構造に大きな問題があると感じた。同社の自動車が無数のセンサーやカメラを搭載していて、自動車の周囲の状況に関しては人間以上に把握できていることは想像に難くない。しかしたとえばちょっとした白線のかすれですぐに自分の位置を見失いヨタヨタ走りを始める様は惨めだ。ディーラーのセールスマンが必至で助手席からステアリングに手を伸ばしてフォローを入れるが、どちらかというと現状の自動運転機能(半自動運転機能と彼らは呼ぶ)は、かなり人間のフォローが必要な代物のようだ。以前この会社の半自動運転機能を使っていて、そのままトラックにツッコんで死んだ人がいるらしいが、僕に言わせれば「よくこんなお粗末な機能を信用しようと思ったな」というレベルだった。それくらい、今の半自動運転機能は危険である。

まだまだ怖い自動運転(WirelessWire News)