東京都は10日、自動運転車を活用したビジネスプランの募集を始めた。自動運転の技術と人工知能（ＡＩ）、ＩＣＴ（情報通信技術）などを組み合わせ、観光、福祉など様々な分野への応用を目指す。民間企業などから提案を募り、2018年度に実証実験する。将来の実用化に向けて課題と成果を検証する。ビジネスプランの募集は日本工営に委託する。６月までにインターネットを通じて２件程度を選考し、来年春にかけて実験を実施する。公道を使う場合は国土交通省などに許可を取る。実験費用として計約2000万円を都が賄う。高齢者の送迎や宅配、観光施設への輸送など幅広い分野で自動運転技術の活用を模索する。配車を円滑に管理するアプリを使い、自動運転車が自宅に迎えに出向くサービスなど幅広くアイデアを募る。海外で自動運転車の事故が起きたことも踏まえ、審査では車両や実験の安全性も評価対象にする。