【話題】英仏、EVシフトの背景 大気汚染に関心再び

フランスに続いて英国が2040年にガソリンなど化石燃料で走るエンジン車の販売を禁じる方針を発表した。米国ではテスラが7月末に新型電気自動車(EV)の「モデル3」の出荷を始めた。日産自動車もEV「リーフ」の初のフルモデルチェンジを今秋に実施する予定だ。突如として盛り上がった感のあるEVブームの裏側に何があるのだろう。日本にいると見逃しがちな一つの要因が、欧州の大都市部における大気汚染問題だ。例えばパリ市は昨年12月にナンバープレートの偶数、奇数による市内への乗り入れ規制を実施し、その間、地下鉄やバスを無料化して、公共交通の利用を促した。普段はそうでもないが、このときは上空に高気圧が居座り、汚染物質が滞留。健康被害が懸念されるまでに大気の状況が悪くなり、汚染源のエンジンを締め出そうとしたのだ。米CNNの電子版はパリ市民の「文字通り空気がにおう。もうパリはこりごり」というコメントを伝えている。

英仏、EVシフトの背景 大気汚染に関心再び(日本経済新聞)

 

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