【新技術・電池】スペースリンク、リチウム電池並みCNTキャパシター

スペースリンクは、リチウムイオン電池と同等のエネルギー密度を実現する電気二重層キャパシター(EDLC)を試作した。単層のカーボン・ナノ・チューブ(CNT)と金属酸化物を電極に使い、試作段階で体積エネルギー密度が150Wh/Lに達する見込みである。EDLCの高いパワー密度を生かし、頻繁に充放電する自動車の回生ブレーキや、ドローンの蓄電装置などに使えそうだ。現在サンプル品を出荷できるのは、金属酸化物を使わず、体積エネルギー密度が55Wh/Lのもの(図)。「nano tech 2017」(2017年2月15~17日、東京ビッグサイト)に出展した。そのサンプル品を基にした電極に金属酸化物を添加して、リチウムイオン電池並みにエネルギー密度を高めたものを試作している。金属酸化物による酸化還元反応を使うために厳密にはキャパシターと言えず、「擬キャパシター」とも呼ばれるものである。

リチウム電池並みCNTキャパシター、150Wh/L品を試作中(日経テクノロジー)

 

Tagged on: ,