【提言】日本が環境自動車で世界をリードし続けるための条件

トヨタが2014年内に燃料電池自動車(FCV)を700万円相当で市場導入することに注目が集まっている。ホンダも2015年内には1000万円を切る価格で市場へ供給する計画である。10年前までは1台1億円であったことからすると、価格的には隔世の感がある。そのような動きから、いかにもFCVの時代が近い将来到来するような見解も時折目につくが、実際はそう簡単ではない。普及していくにしても恐らく2030年以降になるであろう。しかし、そのようなブームはこれまでもあった。2000年頃、正にその論議が産官の間で交わされていたのである。当時の資源エネルギー庁長官の私的研究会である「燃料電池実用化戦略研究会」(座長:当時の茅陽一慶応大学教授)が中心的な役割を演じていた。
環境自動車で日本がリードし続けるための条件(日経ビジネス)

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