高齢者の円滑な外出手段となりうる2人乗りの超小型電気自動車の公道走行認定を、「東京大学・柏市超小型モビリティ協議会」(会長・鎌田実東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)が4月に国土交通省から受けた。市販の「原付ミニカー」の車両(トヨタ車体の「コムス」)を大学が改造して公道走行認定を受けた例は日本で初めてという。超高齢社会を迎え、高齢者が使いやすい移動手段の開発は重要である。その一歩といえる。超小型電気自動車などの新しい移動手段は、小型・軽量で安全性の高いことが要求され、家庭で充電できる利点がある。第一種原動機付自転車の「原付ミニカー」が市販車として存在するが、1人乗りに限られ、家族の送迎や夫婦の外出などができず、自動車のような実用性に欠ける。「東京大学・柏市超小型モビリティ協議会」は国土交通省の超小型モビリティ認定制度に沿って申請し、2人乗りの超小型電気自動車の公道走行認定を国土交通省から受けた。東大大学院新領域創成科学研究科の鎌田・小竹(しの)・二瓶(にへい)研究室、千葉県柏市、東大の「明るい低炭素社会の実現に向けた都市変革プログラム」(代表・飛原英治新領域創成科学研究科教授)との共同作業の成果で、今後、試験を重ねて利便性や安全性などを調査検討する。
東大の2人乗り電気自動車が公道走行(サイエンスポータル)
【話題】東大・柏市超小型モビリティ協議会、2人乗り電気自動車が公道走行認定
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