【施策・提言】超小型車、政府は環境整備に徹し 民間の創意工夫に任せるべき

1~2人乗りの超小型車が実用化に向け動きだした。環境にやさしく、高齢者や子育て家庭の移動手段、観光地の散策や配達業務などに想定されている。まずは安全基準などを早く打ち出すべきだ。旗振り役の国土交通省は「自動車よりコンパクトで小回りが利き、環境性能にすぐれ、地域の手軽な移動手段となる1~2人乗り程度の車両」と定義、50ccのミニバイク(原付き)と軽自動車の中間に当たる乗り物といえる。電気自動車を想定し、公共交通機関の乏しい地域の日常的な足や、さまざまな業務用と期待している。これまで1人用は原付きやミニカーと呼ばれる原付き四輪、免許不要で歩道を走る電動車いすが一定のニーズを満たしてきた。しかし、2人乗り以上の3、4輪車となると、衝突安全性能を定めた軽自動車の規格が必要で、それを満たすには価格が高くなってしまう難点があった。そこで安全基準を緩和して手ごろな車両を、とうたったのが超小型車である。

超小型車 「庶民の足」になれるか(東京新聞)

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