自動車リサイクル業の三田村興業(本社福井県福井市下荒井町)はこのほど、鯖江市鳥羽町の自社工場にハイブリッド(HV)車、電気自動車(EV)に特化したリサイクル解体工場を完成させた。普及が進んでいるHV車、EV車の解体需要を見込む。延べ床面積は約660平方メートルでバスなどの大型車にも対応する。バッテリーは高電圧のため、解体の際に感電などの事故が発生する可能性がある。また、一部HV車のバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、熱暴走と呼ばれる異常発火や、有毒ガスが発生する可能性もあるという。バッテリーをリサイクルするため、車を引き上げて取り出すためのクレーンを天井に3台設置した。三田村明則常務は「安全な環境で作業をするための施設。バッテリーの保管スペースを見込み、広さを確保した」と話している。
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