秋田県内に拠点を置く自動車・電子部品関連のメーカーやバス会社などによる企業連合が7月から、秋田市で、「EV(電気自動車)バス」の試験走行を始める。改良点などを探るためで、来年度には秋田市内の営業路線で、実際に客を乗せた実証運行に移る方針。県も県内企業によるEV関連産業への参入を促すため後押しし、環境負荷の少ない社会の実現を目指す。EVバスは、化石燃料の使用を抑えて二酸化炭素排出量を削減し、騒音を軽減するなどの効果が期待される。まだ市販されておらず、ディーゼル車のバスをEVに改造するのが一般的。富山市や京都市が試験的に運用するなど、自治体や企業、大学で導入に向けた動きが広がっている。同県は、県内主力産業の電子部品分野を活性化させるため、EVバスに注目。県地域産業振興課では「EVバスは、競合相手の少ない成長分野として県内企業の参入が期待できる。環境に優しい街をアピールする意味でも導入の意義がある」と話す。
【施策】秋田県、EVバスで県内成長産業を期待
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