フランスMichelin社は、「EVS26」において燃料電池を発電源とするレンジエクステンダーEVシステムを出展した。展示したのは駆動用の電力供給ユニットで、燃料電池システムと水素タンク、Liイオン2次電池で構成されている。外形寸法は1186mm×828mm×340mm、重さは120kgである。燃料電池システムは、燃料電池スタックと加湿器、コンプレッサ、制御ユニットなどから成る。水素を燃料とする固体高分子型で、出力は5kW。燃料電池スタックは64セルを積層している。35MPaの燃料タンクには1kgの水素を貯蔵でき、燃料電池を4kWで出力した場合、15kWhの電力を供給できる。燃料電池はMichelin社が開発した。MEA(膜/電極接合体)はドイツSolviCore社(Solvay社とUmicore社との合弁会社)製、水素タンクはカナダDynetek Industries社製である。
【新技術】ミシュラン、燃料電池レンジエクステンダーEVシステムを出展
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