中国政府は18日、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)について、2020年までの生産・販売台数が累計500万台を超えることを目指すエコカー普及計画を発表した。温家宝首相が主宰する国務院(政府)常務会議で同日決定した。中国の新車販売台数は09年に米国を抜き、世界最大の自動車市場になったが、排ガスによる大気汚染が深刻化している。そこで、計画はEVのほか、HV車の普及や燃費の大幅な向上も盛り込み、高い技術を持つ日系メーカーに追い風だ。中国政府は計画で、EVを自動車産業高度化の柱にし、経済成長の新たな推進力にする方針を明確にした。15年までに累計50万台の生産・販売を目指す。トヨタ自動車や日産自動車のほか、米ゼネラル・モーターズ(GM)なども中国へのEV投入を計画しており、競争は激しい。ただ、中国ではEVの充電施設などインフラ整備が進んでおらず、ある日系メーカー幹部は「非常に高い目標設定だ」としている。
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