エコシティ構想を掲げる府の「けいはんな学研都市」(京田辺市、木津川市、精華町)で、一般の電気自動車(EV)60台を使い、充電電力需要を調べる大規模な実証実験が行われている。家庭用蓄電池を使って太陽光発電の電力を有効利用する実証実験も近く始まる予定で、学研都市でエコシティを目指す取り組みがいよいよ本格化してきた。これらの実験は平成26年度までの予定で、最終的には車や家庭、ビルなど学研都市内で消費するエネルギーを総合的に管理する地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)の構築を目指している。EV実証実験の参加者は、府が2市1町の個人・法人を対象にEVの購入補助金(計71万5千円)を出すことを条件に募集。3月10日から実証実験を開始した。60台のEVには、EV管理センターが自動的にデータを収集するための装置が取り付けられ、充電量のほかにバッテリー残量や車の位置、速度などのデータも集められる。また、センターがEV所有者に充電を行う場所なども依頼。収集したデータをもとにEVの充電ネットワークの構築を目指すという。
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