8日の米株式市場で、米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズの株価は大幅安。電気自動車はまだ最も人気が出る時期を迎えていないとして、モルガン・スタンレーが投資判断を引き下げ、株価目標を37%下方修正した。モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏(ニューヨーク在勤)は8日付のリポートで、世界の自動車販売に占める電気自動車の割合は2025年の時点でわずか4.5%にとどまる公算があるとの見方を示した。従来は8.6%としていた。同氏はテスラの投資判断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引き下げ、目標株価を70ドルから44ドルに下方修正した。見通しを変更した理由については、電気自動車の長期的な世界規模での普及には予想以上に時間がかかるとの見方に基づいていると説明。テスラの評価は世界の自動車販売における電気自動車のシェアに「大きく左右される」とも述べた。
【市場】米アナリスト、「EVの長期的な普及は予想以上に時間がかかる」
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