与党民主党は今、エネルギー政策を太陽光、風力、地熱などの再生可能エネルギーを大々的に導入する方向へと急速に転換させている。菅直人首相は再生可能エネルギー固定価格買い取り法案を、自らの首と引き換えにしてでも可決させようと意気軒昂である(その時になれば辞任しない理由を新しく探す可能性も多分にあるが)。クリーンだが不安定な再生可能エネルギーが大規模に導入される場合、エネルギーをコントロールするために必要となるのが次世代送電網、スマートグリッドだ。そこで論議の的となりそうなのが、スマートグリッドにおける電気自動車(EV)の活用法。端的に言えばEVのバッテリーを走るためだけでなく、電力の一時保管場所としても活用する「V2G(ビークル・トゥ・グリッド)、V2H(ビークル・トゥ・ホーム)を推進すべきか」ということである。
【提言・スマートグリッド】政治の道具にV2G、V2Hが利用されるなど、もってのほかだ!
- 【新技術・電池・海外】中国企業がリチウムイオン電池材料を大量生産する新製法
- 【提言】経産省が期待込める、東芝のランディス買収で進む経済復興シナリオ