ガソリンエンジンで走る自動車が誕生してから約130年の歴史のなかで、完全なる自動運転ができる車は販売されていない。人がまったく運転操作に介在しない自動走行状態こそ“実験”と名のつく世界では50年以上前から成功していても、誰もが購入できる市販車としては販売されていないのだ。この先、人工知能の開発が急ピッチで進めば、2020年には自動運転技術を搭載した車両が販売できると断言する自動車メーカーもある。たしかに、高速道路や限られたエリアでの走行という条件がつけば、それは2020年を待たずして可能だろう。