【新技術】大成建設と電豊橋技科大、電化フロア電動カートを開発

大成建設株式会社は、国立大学法人豊橋技術科学大学と共同で屋内を走行する搬送システムなどの電動カートに対して建物の床からワイヤレスで電力を供給できる「電化フロア電動カート」を開発しました。近年、省エネや環境への配慮の観点から電気自動車(EV)の普及が望まれています。しかし、バッテリーを搭載しているEVは、走行距離が短い、充電時間が必要、価格が高いなどの課題がありました。これらの課題を解決する手法として、豊橋技科大は高周波電力がゴムなどの絶縁体に流れることを利用したワイヤレス給電式電気自動車の開発を進めてきました。しかし、高周波電力を利用するための電極線路の安全性や効率に課題があり、実用化に至っていませんでした。そこで、大成建設は、豊橋技科大と共同で、電動カート及び建物床材、高周波電源装置を一体化し、電動カートにワイヤレスで給電可能な電化フロアを開発しました。なお電動カートはワイヤレス給電式電気自動車の原理を応用しました。一方、電化フロアは構成する1.コンクリート系・アスファルト系の床材、2.電極線路、3.金属箔などの部材を適切に組み合わせることで電力エネルギーを効率的に電動カートに送ることが可能となりました。
大成建設/電化フロア電動カートを開発(物流ニュース、ロジスティクス情報)

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