【話題・インフラ】アングル:EV充電に救世主か、「夜間・低速」システムに期待

世界の自動車メーカーが電気自動車(EV)向けの新たな高速充電ネットワーク構築を求める中、欧州では一部の電力会社・電力グリッド運営企業が、より低速な充電システムの実現に向け走り出している。ディーゼル車やガソリン車は世界各国で販売が段階的に禁止されていく流れにあり、それらに代わって、将来は何百万台ものEVが路上を走り回る見通しだ。増大する電力需要にどう対応するか、電力会社には頭の痛い問題で、特に原子力・石炭火力から風力・太陽光といった供給量を予測しにくいエネルギー源に移行しつつあるドイツでは、課題は大きい。ドイツで最近行われた調査では、消費者は低速な充電システムに協力的で、それが普及すれば、需要急増による電圧低下やコストのかかる設備更新を回避しやすくなるかもしれない、という結論が出た。この調査は、「需要ピーク時に電力網が破綻しかねない」という一部の電力グリッド運営企業の懸念を多少、和らげる結果にもなった。

アングル:EV充電に救世主か、「夜間・低速」システムに期待(ロイター)

 

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