【電池】東芝、港区のEVバスでSCiB電池寿命など本格的実証行程

東芝は、環境省が今年1月に公募した「平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業」において、東京都港区におけるEVバス運行および電池再利用に関する実証研究に関する委託先として選定された。同実証研究の期間は2012年度より2014年度の予定。この事業は、早期に実用化が必要で、エネルギー起源の二酸化炭素排出を抑制する技術の開発及び実証研究について、環境省が民間企業等からの提案を募集し、外部専門家からなる評価委員会において技術的意義、社会的意義、事業化・普及の見込みが高いものとして選定されたもの。今回の実証研究では、東京都港区で運行している、コミュニティバス「ちぃばす」の路線を活用して、EVバスの運行および電池の再利用に関する検証を行う。交通システムの構築においては国内外で多数の実績がある、株式会社オリエンタルコンサルタンツと共同で行う。従来、コミュニティバスは短い停車時間での連続運行を終日行っているため、EV化には課題があった。実証研究では、バスの電池に同社製二次電池「SCiB」を用い、電池容量を乗用車型EV並みの30kWh以下に抑え、一日に6~8回の急速充電を行う。従来のリチウム電池は、このような高頻度の急速充電を行うと電池寿命が著しく短くなるが、「SCiB」は急速充電、長寿命特性に優れているため、電池交換サイクルの長期化が可能。

東芝、東京都港区でのEVバス運行と電池再利用に関する実証研究を実施(プレスリリース)

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