イソライト工業100%子会社のITMは、300度Cの耐熱性を持つリチウムイオン二次電池用絶縁材(セパレーター)を開発した。同製品はセラミックファイバーを紙状に加工した耐熱層の上に、樹脂製の微多孔層を重ねた構造。同社は絶縁材として電池メーカーへ提案するだけでなく、耐熱層を絶縁材メーカーへ耐熱基材として提案する考え。自動車用など大型蓄電池では絶縁材に耐熱性が求められている。耐熱絶縁材「MT35nano」は厚さ43マイクロメートル(マイクロは100万分の1)で、平均細孔径は0・2マイクロメートル。小山昇東京農工大学教授が行った評価試験で、絶縁材として機能することを確認した。耐熱層にセラミックファイバーを主原料とした32マイクロメートル厚のセラミックペーパー「MT35」を使うことで、300度Cでも変形しない高い耐熱性を持たせた。
【新技術・電池】ITM、耐熱300度の二次電池向け絶縁材
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