高齢者でも使用しやすいようにと、ダイハツ工業が開発した2人乗り電気自動車「PICO(ピコ)」が27~30日、福岡市のマリンメッセ福岡などで開かれる「福岡モーターショー2012」で披露される。壁や歩行者に近づくと車体の前後にあるセンサーが働いて警報が鳴り、自動的にブレーキが作動する最先端のコンセプトカー(試作車)。全国36道府県の知事でつくる「高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合」も昨年2月、2人乗り小型車をメーカー側に提案していた。ダイハツ工業によると、ピコの車体は繊維強化プラスチック(FRP)製で、全長2.4メートル、幅は1メートル。床の高さは27.5センチで通常より低く、車道より一段高い歩道から、お年寄りがつまずかずに乗り込めるという。家庭の100ボルト電源で4時間充電すれば50キロ走れる。最高速度は時速50キロ。買い物や通院をする高齢者、幼稚園・保育園の送迎などをする子育て層、宅配業者向けの新しい乗り物として提案している。
【新技術】ダイハツ「PICO」、次世代ニーズEVとして提案
- 【企業】神奈川トヨタグループ、販売店すべてにEV充電スタンドを導入
- 【新技術】豊田自動織機、PHV・EVのスマート充電システムを開発