【提言】2人乗り電気自動車、田舎暮らしの高齢者にとっては必需品

山口県の中国自動車道で先日、フェラーリやランボルギーニなど高級スポーツカー9台がからむ事故が起き、世間を驚かせた。愛好者が集団で走っていて、スピードの出し過ぎから連鎖的な事故になったという。「高性能車は高速道路を速度無制限で走っていい」というようなルールはない。明らかに集団暴走である。聞くところでは、ドライバーは中高年者が多いという。「性能を試してみたい」という欲求が分別を失わせるのだろう。車といえば、3日から開かれている東京モーターショーがにぎわっているそうだ。電気自動車をはじめとした注目のエコカーが出品されていることや、千葉県から東京都内に会場が移されたことが理由という。参考出品の中で興味深いのは、近距離移動用の2人乗り電気自動車。田舎暮らしの高齢者にとって車は必需品だが、一番の不安は運転ミスで事故の加害者になってしまうこと。近未来の小型車は、レーダーセンサーを利用した事故防止機能が盛り込まれるという。同じ2人乗りでも、高級スポーツカーには縁がないが、こちらの方はいずれお世話になりそうだ。

「スポーツカーより電動車」(紀伊民報)

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