【新技術・電池】自然科学研究機構、次世代太陽電池材料創出技術を開発

自然科学研究機構分子科学研究所の江東林(チャン・ドンリン)准教授らの研究グループは、多孔性有機構造体表面に官能基を導入することにより、多孔構造の表面を自由自在に制御して構築できる手法の開発に成功した。多孔性有機材料はガス吸着、水素貯蔵、触媒反応、エネルギー変換、蓄電などと深く関連したキーとなる物質。多孔性材料の機能特性は表面構造に大きく依存している。そこで、表面構造を制御して、多孔性有機構造体を作り出す方法の開発が切望されていた。研究グループは、多孔性有機構造体を形成する二次元高分子が10億分の1メートルレベルの孔(ポア)をもつナノポア構造をとることに着目し、二次元高分子を形成するモノマーとしてアジド官能基を有する分子を用い、二成分或いは三成分からなる縮重合反応により高分子を形成した。この反応により、アジド官能基を設計した通りの量で多孔性構造体の表面に導入できた。

自然科学研究機構、二次元有機高分子の多孔性表面構造を自在に構築する手法を開拓(プレスリリース)

 

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