「電力供給が不安定なアフリカで、電気自動車が普及するわけがない」というのが少し前までの大方の見方でした。しかしいま、限定的にではありますが、アフリカで電気自動車が走り始めています。
この動きのもっとも大きな立役者は、気候変動対策ではなく、ガソリン価格の高騰です。アフリカの多くの国はガソリンを輸入しています。ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに起こった世界的なガソリン相場上昇に加え、米国の金利引き上げがもたらした現地通貨安によって、2022年以降アフリカでのガソリン末端価格は2倍や3倍へと大幅に急騰しました。
アフリカの電気自動車(EV)市場のトレンドと国別動向(アフリカビジネスパートナーズ)