自動運転にはLiDARやカメラ、レーダーなど多数のセンサーが必要で、構築するシステムコストも含め安全性が高くなるほどコストがかかる。現在実用化されている自動運転レベル3(高速道路など特定条件下での自動運転)搭載車は数千万円するような高級車のみ。仮に軽自動車や原付などのマイクロモビリティにも自動運転機能を付けると、庶民の手には届かない価格になってしまうだろう。これに対して株式会社ハイパーデジタルツインが提唱するのは、道路などのインフラ側に自動運転機能をアウトソースして車両側のコストを下げる方法だ。デジタルツイン上の空間データと、道路に設置したセンサーの情報を組み合わせ、通行する車両を制御するという。同社はICTスタートアップリーグに採択されており、まずはシニアカーや搬送ロボットなど低速モビリティでの実用化に向けて、通信や処理の遅延を最小化する研究を進めている。
すべてのクルマが自動運転になる未来。そのヒントは道路にある?(ASCII.jp)