乗用車の横幅を半分にしたような車体がカーブに差し掛かると、まるで二輪車(バイク)のように内側へ傾いた。直線路へ戻るとなめらかに直立姿勢へと戻る。軽自動車よりも小さい電気自動車(EV)「Lean3(リーンスリー)」の走行する様子である。Lean3の全長は2470mm、全高は1570mmだが、全幅は僅か970mmしかない。前輪が2輪、後輪が1輪の3輪車で、日本の法規上は原動機付き自転車の一種(原付きミニカー)となる。
Lean3を開発したのは、トヨタ自動車で超小型モビリティーの開発に関わった技術者の谷中壯弘氏が創業したスタートアップ企業のLean Mobility(リーンモビリティ、愛知県豊田市)である。Lean3を2025年に台湾で発売し、日本や欧州への導入も予定する。
「超小型EVに足りなかったのは商品力」、独立し2025年発売目指す元トヨタ技術者(日経クロステック)