【話題・マイクロモビリティ】「昭和の原風景」をパリに見る 路上駐車が激減、通学路を歩行者専用に

道路で思い思いに遊ぶ子供たち、それを見守りながら談笑する親たち――。ほほ笑ましい「昭和の原風景」は、日本ではとんと見られなくなった。だが実は、パリでは日常の光景になりつつあることをご存じだろうか。「ウオーカブルなまちづくり」の先進都市、パリは何を変えたのか。

日本ではウオーカブルな都市空間を創出する「人間中心のまちづくり」が、全国各地で始まっている。2024年5月時点で国土交通省が推進するウオーカブル推進都市は377都市あり、19年当初の207都市から約1.8倍に賛同都市が増えている。

「ウオーカブル」とは、「歩く」を意味する「walk」と「できる」の「able」を組み合わせた造語である。「歩きやすい」「歩きたくなる」まちがキーワードであり、居心地が良く歩きたくなる道路空間の創出を目指した活動の総称だ。

「昭和の原風景」をパリに見る 路上駐車が激減、通学路を歩行者専用に(日経クロストレンド)