【話題・海外】都市遺構になったメキシコ新空港が示す新しい「再生」像

新空港の建設を途中で打ち切り、10億ドルをかけて広大な公園都市にするというメキシコの計画は、都市設計の新しいパラダイムを反映している。生態系を元に戻すのではなく、空港の遺構を再利用した未来の都市における生態系の構築を目指している。

ナワ族の集団「メシカ(Mexica)」の人々が新天地を求めて祖先の地アストランを離れたのは、太陽神ウィツィロポチトリのお告げによるものだった。1325年、神の予言により、彼らはメキシコ盆地の最低部にある塩分を含んだ沼地にたどり着いた。「彼らは葦や茂みの中で、サボテンに止まってヘビをむさぼり食う鷲を見つけました」と詩人のホメロ・アリジスは書いている。「これはメシカが探していた徴候でした。そこは塩水と淡水が交わる沼の1つで、司祭たちは浸礼の儀式で、この地を手に入れたのです」。

都市遺構になったメキシコ新空港が示す新しい「再生」像(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan)

Restoring an ancient lake from the rubble of an unfinished airport in Mexico City

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