【話題】マイクロソフトが購入契約、夢の「商用核融合炉」5年後に稼働するか

オープンAIのサム・アルトマンCEOらが出資する核融合発電のスタートアップ「ヘリオン・エナジー」は、発電所の2028年の稼働開始を見込んでおり、第1号顧客としてマイクロソフトへの電力供給契約をすでに取り付けた。

オープンAI(OpenAI)のサム・アルトマンCEO(最高経営責任者)が支援するスタートアップ企業が、5年後に世界初の核融合発電所を稼働開始できる見込みだという。見込みが正しければ、核融合という完全脱炭素のエネルギー源への移行のタイムラインを劇的に短縮できることになる。核融合発電は、3四半世紀にわたって科学者が研究を進めてきたが、実現には至っていない。

太陽と同じエネルギー源である核融合反応の商用化が目前であるとのヘリオン・エナジー(Helion Energy)の発表は、驚くべきものだ。しかし、複数の原子力の専門家によると、額面通り受け取るべき発表ではないという。その主な理由は、ヘリオン・エナジーが、ある点について発表しておらず、コメントも拒否しているからだ。ある点とは、核融合を起こすのに必要なエネルギーを上回るエネルギーを核融合から得るという、核融合の実現に向けての最初の大きな関門を突破できたのかどうかという点である。

マイクロソフトが購入契約、夢の「商用核融合炉」5年後に稼働するか(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan)

This startup says its first fusion plant is five years away. Experts doubt it.

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