【スタディ・電池】解説:EV向けバッテリーの仕組みと今後の見通しは?

電気自動車(EV)の急速な普及を支えるのが、バッテリー(蓄電池)だ。現在の主流のリチウムイオン電池の仕組みと課題、今後の見通しを解説する。

電気自動車(EV)を動かしているバッテリーは、瞬く間に新時代の乗用車やトラックの最重要部品となった。今や、コスト面でももっとも重要な要素となっている。バッテリーは、地球温暖化ガスを出さない移動手段の可能性を示しているだけでなく、地政学や業界の勢力図、環境保護における幅広い変化も象徴している。

最近のデータでは、米国の新車乗用車の売上において、2030年までにEVが50%をやや上回ると予測されている。世界のバッテリー市場の潜在的成長のためには、今後10年間で、テスラのギガファクトリー規模の施設をあと90カ所建設する必要があるとする試算もある。

大部分のEVを動かしているのは、スマートフォンにも使われているリチウムイオン電池だ。リチウムは非常に反応性が高く、リチウムでできた電池は高い電圧と並外れた充電容量を維持できるため、高効率で密なエネルギー貯蔵に有利だ。コストの低下や性能の向上のおかげで、今後しばらくはリチウムイオン電池がEV界で優勢を保ち続けるとみられる。

解説:EV向けバッテリーの仕組みと今後の見通しは?(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan.)

How does an EV battery actually work?

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