電気自動車から再生可能エネルギーの貯蔵まで、バッテリーの重要性がますます高まっている。2023年は米国政府の大型投資に後押しされた、新たな電池技術の登場と生産増が期待される。
年々、動力としてのバッテリーの採用が世界で進んでいる。2022年には世界の自動車販売の10%超を電気自動車(EV)が占め、2020年代末までにこの比率は30%に達する見込みだ。
こうした成長を後押しする形で政策整備が世界中で進んでいる。米国で最近制定された気候対策規制は、バッテリー製造とEV購入のインセンティブに数十億ドルを投入するものだ。欧州連合(EU)や米国のいくつかの州では、2035年以降ガソリン車を禁止する法令案も可決されている。
ただし、EVへの移行には、現在よりも質が高く、価格も手頃なバッテリーが大量に必要となる。
リチウムイオン以外の選択肢は台頭するか? 23年の電池業界を占う(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan.)