【提言・市場】2023年は日本市場のガラパゴス化が進む年

2023年の自動車業界を占うと、一言で表現すれば「ガラパゴス化が進む1年」ということになるだろう。「2022−2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を日産自動車の軽自動車EV(電気自動車)の「サクラ」と三菱自動車の「eKクロスEV」が受賞したことに象徴されるように、2022年は日本のEV元年になったと感じている。ただ、日本の新車販売に占めるEVの比率はまだ0.71%(2022年1~11月の実績)と、2021年の0.48%(1~11月の実績)から大幅に増えたとはいえ、新車販売に占めるEVの比率が10%を超えている欧州(2022年1~11月の実績)や、20%を超えている中国(同)に比べれば大幅に低い。

そして、2023年に入っても、日本のEV化は中国や欧州に比べると比較的ゆっくりと進んでいくだろう。理由の1つは、EVのコストがなかなか下がらないことだ。筆者は2022年末に飛び込んできたニュースに驚かされたのだが、そのニュースとは、日産自動車がEV「リーフ」を一気に100万円以上値上げすると発表したことだ。

2023年は日本市場のガラパゴス化が進む年(日経クロステック)

 

Tagged on: ,