【話題】エネルギー危機で広がる「脱炭素モビリティ」とは?フランスの事例に学ぶ

欧州の燃料不足が深刻化している影響で、欧州各国では燃料をめぐる争いが起きている。なかでもフランスでは、インフレを背景に大手製油所の職員らが賃上げを要求する長期的なストライキの影響で、ガソリンスタンドでの燃料供給に支障が出ており、自動車燃料の供給不足に拍車をかけている。フランス政府の公式サイト「LE PRIX DES CARBURANTS」では、フランス本土すべてのガソリンスタンドの燃料入手可能性と価格をリアルタイムで示したマップが公開されているほど。さらにフランス国鉄SNCFなどの運転手らによるストライキを理由に、鉄道での移動制限やバスの大幅減便が起こり、人々の日常生活の快適さを大きく阻害している。そうした燃料不足や公共交通機関の混乱が、今パリ市民の習慣を思わぬ方向に変えていっている。その一つが、「持続可能なモビリティ(交通手段)の選択肢が大幅に増えた」ことだ。これまで以上に、電動自転車や電動スクーター、カーシェアリングなどの持続可能なモビリティが、パリ市民にとって身近な選択肢となっているのだ。

エネルギー危機で広がる「脱炭素モビリティ」とは?フランスの事例に学ぶ(IDEAS FOR GOOD)

 

Tagged on: