【話題・新技術】電気で作る「きれいな鉄」、ボストン・メタルは鉄鋼産業を変えるか

ボストン・メタル(Boston Metal)の最新プロジェクトについて知ろうと階段を上ると、鉄鋼業における気候変動への影響を軽減することがどれほどの大仕事であるかが分かる。ボストン・メタルが新たに導入したのは、CO2排出ゼロの鉄鋼を製造するためのパイロット・プラントだ。スクールバスほどの大きさのリアクターは、研究施設の床に設置され、黄色に塗られたばかりの手すりが付いた階段が上部へと続いている。しかし、年間20億トン近くを生産する鉄鋼業界では、この装置の製造能力はごく小さなものだ。鉄鋼1トンを生産するごとに約2トンの二酸化炭素が排出される。これは全世界のCO2排出量の10%近くを占める。世界の鉄鋼市場は2050年までに約30%成長すると予想されており、一部の大手鉄鋼メーカーは、それまでに実質ゼロの達成を公約している。業界に大きな変革が起きない限り、この目標には手が届かないかもしれない。

電気で作る「きれいな鉄」、ボストン・メタルは鉄鋼産業を変えるか(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan)

How green steel made with electricity could clean up a dirty industry

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