「車路協同」!? 中国には出来ても日本では無理だろう

おそらくだが自動運転の普及に熱心な二大大国といったら、アメリカと中国だろう。その取り組み方の方向性に大きな違いが出てきそうだ。Wisdomの「方向転換する中国の自動運転クルマ単体から道路、社会と一体化した車路協同へ」に詳しい。

この取り組みの大きなポイントは、アメリカを中心に広がっている自動運転技術は、クルマ単体での自動運転を目指しているが、中国は道路インフラ側にも担ってもらうことを目指している。

どうやら中国ではクルマ単体での自動運転技術に限界を感じたらしい。コスト面、安全面、公共性などをトータルで考えると、「車・路・クラウド」の一体化が今後の主流となると考えているそうだ。

まさに政府の強い指導力があって成しえる施策ではあるが、湖南省衡陽市では「Mogo Auto」とパートナーシップを組み、100億円をかけて大規模な「車路協同」の自動運転実証実験を行っている。

米中どちらの方式が勝つか負けるかを説いているのではない。ベターなことを見極めた時の動きの早さに注目しているのだ。政治システム上、日本ではなかなかこうはいかないが、技術大国ニッポンを再び目指すなら、もう時間はあまりない。

 

写真:湖南省衡陽市「車路協同」自動運転の実験(画像出典:优酷视频官方 https://ms.mbd.baidu.com/r/JBr2vQIhjy 「※CCTV報道より転載」)