【提言・市場】EVに次いで車載電池も敗戦? ここぞという場面でブレーキを踏んでしまう日本企業

2021年、世界は「EV元年」を迎えた。世界で年間に販売されたEV乗用車(純電動車BEVとプラグインハイブリッド車PHEVの合計。トラック、バスなど商用車は含まない)は657万台で、前年の2倍以上である。中国でEV販売台数が前年より2.9倍にも伸び、世界の半分を占めたのが目立つものの、アメリカでも2.1倍、ヨーロッパで1.7倍、韓国で2.3倍と、先進国と中国の全域でEV販売が盛り上がっている。この勢いでいけば、2030年代前半には先進国と中国の新車販売のほとんどをEVが占めるようになるかもしれない。すでにノルウェーでは2021年の時点で新車販売の86%がEVとなっている。つい数年前まで環境意識と所得の高い一部の人々だけが買っていたEVだが、先進国と中国では今や一般庶民もガソリンエンジン車の代わりにEVを買う時代になった。

EVに次いで車載電池も敗戦? ここぞという場面でブレーキを踏んでしまう日本企業(Yahoo!ニュース/ニューズウィーク日本版)