【話題・電池】エネルギー密度2倍へ、EV用全固体電池ベンチャーがパイロット生産

米国のスタートアップ企業「ソリッド・パワー」は、全固体電池のパイロット生産ラインを立ち上げた。実現すれば、エネルギー密度を倍近くまで高めることができ、電気自動車の航続距離を大幅に伸ばせる可能性があるという。電気自動車の人気は高まっているが、航続距離にはまだ限界がある。テスラ(Tesla)の「モデル 3」の場合、1回の充電でおよそ560キロメートルしか走れない。そして市場の大半を占めるリチウムイオン電池は、安全性に懸念が残っている。もっと安全かつ長距離を走れる電気自動車向けの電池を作るため、スタートアップ企業のソリッド・パワー(Solid Power)は、より小さなスペースに多くのエネルギーを詰め込める全固体電池の製造に取り組んでいる。ソリッド・パワーは、リチウムイオン電池の電解質に使われている液体をセラミック層に置き換えた電池を製造する大規模なパイロット生産ラインを立ち上げ、自動車でテストする第一歩を踏み出した。パイロット生産ラインで生産されるフルサイズの電池は小型のノートPCとほどの大きさで、最終的に電気自動車に搭載されるものと同じ大きさとなる。(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan)

This startup wants to pack more energy into electric vehicle batteries

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