【企業・自動運転】ウェイモ、クルーズに挑む「AV2.0」ベンチャーは自律自動車の突破口となるか

無人乗用車の開発にはこれまでに膨大な費用と時間が投じられてきたが、実用化は遠い状況だ。最近になり、現在主流となっている手法とは異なるアプローチで、無人乗用車の実用化に取り組むスタートアップが登場し始めた。4年前、英国の田舎にある小さな道路で、車の中に座っていたアレックス・ケンダルはハンドルから手を離した。数台の安価なカメラと巨大なニューラル・ネットワークを搭載したその車は、道路の端に向かって進んだ。すると、ケンダルは数秒間ハンドルを握り、進行方向を修正した。車が再び道を逸れたときも、ケンダルはそれを修正した。ケンダルによると、その車は20分足らずで自力で道路を走行できるようになったという。試行錯誤の末にニューラル・ネットワークを訓練する「強化学習」と呼ばれる人工知能(AI)の手法を利用し、実際の道路でゼロから車に運転を教えたのは、これが初めてのことだった。この試みは新たな道へと進む小さな一歩であった。新世代のスタートアップが、日常生活で無人乗用車を実現するための突破口になる可能性があると考える道である。(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan)

The big new idea for making self-driving cars that can go anywhere

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