【話題・インフラ】都内の電気自動車(EV)充電器は2614基 伸び鈍化、設置場所確保に課題

東京都内にある電気自動車(EV)の充電器の設置数が伸び悩んでいる。走行時に二酸化炭素(Co2)を排出しないEVは、政府の目指す「脱炭素化」の鍵を握る存在だが、都市部では、充電器の設置場所を確保するのが難しいという課題に直面している。地図制作会社ゼンリンの調査によると、2021年3月の設置数は、充電に数時間かかる「普通充電器」と、短時間で充電可能な「急速充電器」を合わせて2614基だった。都道府県別のデータがある16年からの推移を見ると、17年の設置数は前年比20%増の2497基と伸びた。だが、18年からは2500基超とほぼ横ばいで推移している。増加ペースが鈍っているのはなぜか。充電器の設置や運営を手がける「イーモビリティパワー」の担当者は「都市部は駐車スペースのない店舗や建物が多く、設置場所を見つけるのが非常に難しい」と明かす。EV自体の普及が進んでいないことも影響している。日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、EVが新車販売台数(21年)に占める割合は1%未満。ある自動車大手の関係者は「インフラが整わないと、普及しない」と話す。

都内の電気自動車(EV)充電器は2614基 伸び鈍化、設置場所確保に課題<深堀りこの数字(東京新聞)

 

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