【話題】焦点:ロシア侵攻で遠のく低価格EV普及、原材料高騰が直撃

米電気自動車(EV)大手、テスラのマスク最高経営責任者(CEO)などの自動車業界首脳が描く、より手頃な価格で買えるEVを販売するという夢は、しばらく実現が遠のくかもしれない。既に起きていた原材料コスト高騰が、ロシアのウクライナ侵攻で一層加速しているからだ。EVの最も高額な部品であるバッテリーのコストは長期的な低下基調にあったが、ニッケル、リチウムなどの資源価格が軒並み跳ね上がったことで、その流れにブレーキがかかるばかりか、一時的に反転する恐れさえ出てきた。このことがEV技術の普及を阻みかねないとベンチマーク・ミネラル・インテリジェンスのアナリスト、グレゴリー・ミラー氏は話す。悪材料はほかにもある。サプライチェーン(供給網)は既に新型コロナウイルスのパンデミックで寸断され、世界的な半導体不足も解消していない。

焦点:ロシア侵攻で遠のく低価格EV普及、原材料高騰が直撃(ロイター)

 

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