【提言・電池】全固体電池、30年以降か BEVのゲームチェンジャーならず

有力候補としてまず挙げられるのが、正極、電解質、負極の全てを固体で構成する全固体電池である。電解液をなくせるため、セルごとのケースが要らない。一つひとつの電池を直接積層(バイポーラ化)できるため、体積および質量エネルギー密度を高くできる。前回、トヨタと豊田自動織機が苦労して開発した液系ニッケル水素(Ni-MH)電池のバイポーラ化を紹介したが、全固体電池ならば簡単にできてしまう。もちろん液漏れはなく、安全性を向上できる。温度特性にも優れる。セ氏-30度の極低温でも液系LIBと異なり凍結しない。液系電池の場合、性能劣化するセ氏60度以上にならないように冷やさなければならないが、全固体電池では必要がない。高電圧化による急速充電耐性もある。加えて長寿命であると期待されており、世界中で研究が進んでいる。

全固体電池、30年以降か BEVのゲームチェンジャーならず(日経クロステック)

 

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