【話題・新技術】ロボットとAIを組み合わせて燃料電池の材料開発を効率化=東大

東京大学などの研究チームは、燃料電池などのものづくりの核になる粉体膜乾燥プロセスを、人工知能(AI)とロボットを組み合わせることで、より少ない試行回数で最適化する手法を開発し、実証実験で新しい加熱方法を発見した。ロボットとAIを粉体膜乾燥プロセスに適用し、実証したのは世界で初めてである。粉体成膜は、粉を液体に混ぜたインクを「加熱して、乾かす」という身近な方法だ。しかし、加熱温度や加熱時間などの膨大なパラメーターがあり、その中から最適な条件を探索するのはこれまで人の勘・コツ・経験に頼っていた。本研究では、粉体成膜のうち粉体膜乾燥プロセスに着目し、ロボットと機械学習を組み合わせることで、ひび割れを最小とする加熱温度パターンを、約3万通りの候補からわずか40回の試行で発見することに成功した。さらに、「2段階加熱」という斬新な加熱方法も見い出した。(MITテクノロジーレビュー)

ロボットとAIを組み合わせて燃料電池の材料開発を効率化=東大

Tagged on: ,